1 坂井神楽のはじまり
坂井神楽は、胎内市坂井地区に伝わる神楽舞です。
そのはじまりには諸説あります。
そのはじまりには諸説あります。
①長い雪の生活から明けた春の喜びと、その年の豊作祈願で舞を始めた。
②大昔集落が凶作になった時に、困窮克服に立ち上がった村人の叫びを神々に伝えようと若衆が乱舞した。
また、
③文政2年(1819年)、凶作に見舞われた時、その困難を乗り越えるため、神楽舞を菅谷村中山より伝承された。
とも言われています。
現在の太鼓には、越後の国蒲原郡黒川御用農耕所 涌井伊右衛門 安政2年(西暦1856年)と記され、また、獅子頭には、坂井の住民、前田武松(安政生まれ2代目)と記されています。
2 ストーリー
御神楽(獅子)が長い冬の間にはびこっていた悪魔をはらって、村中を清めたあと
”さて(農民)”たちが、豊年豊作に有頂天になり乱舞狂喜し、ついに御神楽を足蹴にしてしまいます。
御神楽は驚いて”さて”に食い掛り、悪魔に変します。御神楽と入れ替わって登場した鞍馬の大天狗が
幸福そのものの村人の様子を見て、安堵して戯れると、それを見ていた御神楽はますます激怒し
天狗と大立ち回りを演じ、ついには天狗が勝つというお話しです。

”さて(農民)”たちが、豊年豊作に有頂天になり乱舞狂喜し、ついに御神楽を足蹴にしてしまいます。
御神楽は驚いて”さて”に食い掛り、悪魔に変します。御神楽と入れ替わって登場した鞍馬の大天狗が
幸福そのものの村人の様子を見て、安堵して戯れると、それを見ていた御神楽はますます激怒し
天狗と大立ち回りを演じ、ついには天狗が勝つというお話しです。


3 歴史
昭和(不明)年 | 戦後、地区の青年会が中心になって伝えてきた |
昭和42年 | 新潟県代表で全国大会に出場し準優勝 |
昭和46年 | 保存会を結成 |
昭和46年 | 12月1日黒川村(現胎内市)無形民俗文化財に指定される |
昭和56年 | 新潟県代表で、全国大会に出場 |
平成17年9月1日 | 胎内市指定民俗文化財「無形民俗文化財」 |
現在は豊作祈願以外にも、胎内やすらぎの家への慰問や、新築祝い等にも訪問しています。
新潟県胎内市坂井地区
胎内市坂井地区は昔から美味しいお米がとれる地域です。そのお米は「坂井神楽米」として流通しています。
棚田の多いこの地域では近隣の山脈からの雪解け水を利用しすることで、自然を上手く活用した農業を営んでいます。